めぐみカイロプラクティック | 日記 | お待たせしました。先週はＧＷとあって思いっきり休んでしまいました。すみませんでした。池下彰です！

先々週はアメリカンニューシネマの１作目と言われる「俺たちに明日はない」
のお話をしましたが今週はその続き、　そうボニー＆クライドの２回目です。
映画は見られましたか？ 　先々週は２人の生い立ちについて書いて見ましたが、今週はこの映画の
後日のお話です。さて、映画の中で描かれた人物のうち、生き残ったのはＣ．Ｗ.モス、
兄バックの嫁、ブランチ・バロウです。(あのキャーキャー言ってたおばさん）この中でＣ．Ｗ.モスは映画を面白くするために作られた人物です。実際の
バロウ・ギャングは兄のバック夫婦を除いても１０人もの仲間が入れ替わり
していると言われてます。それだけ登場しちゃ映画になりませんものね？このＣＷは、その中の２人がモデルになっていると言われています。
１人はＷ．Ｄジョーンズ(William Daniel Jones)。
もう１人はヘンリー・メスヴィン(Henry Methvin)です。前者は、年若く十代で拾われた弱気な使い走り坊や。
後者は、２人の最後の仲間。つまり、射殺された時の仲間。
彼の父が実際の待ち伏せの情報源になった人物と言われています。さて、ヘンリー・メスヴィン。彼は１０年以下の刑期(実際には５年半）
を経て出獄します。それが死刑だったはずの彼の父とテキサスレンジャー
フランク・ハマーとの司法取引の結果です。
（これについては今だ諸説がありますが、減刑になった事の事実から一般
に何かがあったと言われていますね。）その後、再び悪に手を染め、銃刀法？、強盗未遂を重ね、最後は
１９４６年８月４日（３６歳）。酔って線路を渡ろうとして、列車事故
でこの世を去っています。次がＷ．Ｄジョーンズ。彼も１５年の刑期(実際には６年）を経て出獄します。その後、１９７４年８月２０日（５８歳）。何故かやはり銃で撃たれて死亡
しています。そう、聡明なあなたは気づかれたはず、６７年の
「俺たちに明日はない」の公開時この世にいたのです。
映画を見て、私は裏切り者じゃ無いと言ったそうです。
（その通り、彼はその前にバロウ・ギャングを逃走し逮捕されています。）
当時の「プレイボーイ」のインタビューなんかも残っているそうです。最後にブランチ・バロウ（Blanche Barrow）。彼女も１０年の懲役を宣告
され６年の刑期を経て出獄します。彼女はなんと平成の世が始まる１年前、
１９８８年１２月２４日（７７歳）まで存命していました。再婚も出来ま
した。(実はバックは２人目の夫で、生涯３度の結婚をしています。ついでに
実際はボニーより２カ月若いのです。）死因はガンだそうです。割と穏やかな余生だったのかも知れません。
でも彼女の左目は映画の中にもある様に失明しています。(一説では手術後、
かなり回復したとか？調査中です。）もちろん彼女も映画を見ています。彼女の感想は
「あの映画は、私を鋭く叫びたてる愚か者のように見えさせました。」
だったそうです。その通りですね。しかも、彼女は映画の様に自白していません。ブランチ・バロウを演じたエステル・パーソンズはこの映画で唯一アカデミー賞。
助演女優賞を受けているのですがね？！でも、実名で登場し、ただ一人存命だった彼女はちょっと可哀想な気がする
のは私だけでしょうか？さて、第２回目はこの辺りまで。
　 左から本物のＷ．Ｄ．ジョーンズ。Ｃ．Ｗ．モス（架空の人物。
マイケル．Ｊ．ポラード。）本物のヘンリー・メスヴィン。
　 　　本物のバック・バロウとブランチと彼らの娘。